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Philosophy 心に響く言葉

スキルのけ者

日本人は、平和が続くと皆で標準行動をとり
当たり障りのない常識人を出世させる。

しかし、変革期が来て危機になると
織田信長 や 西郷隆盛、坂本龍馬のような
個人的な人を短期間使って捨てるシステムでやってきた。

だが、21世紀は人類史上の大変革の連続。

物生産の時代は
同じものが2個あれば、2倍の価値になる。
独創的でなくても2個目を模作すれば食えた。

しかし、情報化の時代は大変。
同じ情報は2個あっても無価値。

これまでと違う新技術やすごい知識を
独創する人材をどうやって育てるか。

真剣に考えないと、この国はますます衰える。

そんな状況にいて
どうしたら自分らしいキャリアを手にしていけるか。

常識を疑え
新しいものに夢中になれ
自分だけの発想を追及せよ


これが、仕事力に育つのではないか。

遊んでいるうちに、独自の知識がどんどん補給される。
これは、知識の副産物


江戸から明治への変革期を担った人の多くのが
薩摩や長州など、中央から離れた土地の
下級武士だったということ。

中央から遠い地の下級武士は、単なるのけ者ではなく
文字が読めて学問があり、世界認識を持って
地元の行政にも携わっている。

つまり、

基礎となるスキルと
外からの別視点を備えている


スキルを持った

スキルのけ者


である。


現代でも、変化を起こすのは
一流大学のエリートというより

よそ者、馬鹿者、若者


だと言われたりする。



若い世代が
出身校や成績
部署や成果
に自信なげにしている姿は、まさしく

「 スキルのけ者 」 という
非常に良いシチュエーションである


そういう気概を持つ考え方も必要である。



磯田道史氏の言葉から引用