➣ 順風満帆な人生などない
思わぬ不幸な出来事や失敗から、本当に大切なことに気付くことがある。
私たち一人ひとりの生活や心の中には、思いがけない穴がポッカリ開くことがあり、そこから冷たい隙間風が吹くことがある。
それは病気であったり、大切な人の死であったり、他人とのもめ事、仕事の失敗など、穴の大小、深さもさまざまです。
その穴を埋めることも大切かもしれないが、
穴が開くまで見えなかったものを、穴から見るということも、
生き方・考え方として大切なのです。
➣ 倒れても立ち上がり、歩き続けることが大切
目標を立てることは易しくても、達成への道のりは険しく、倒れることもあるでしょう。
でも、歩き続けること、倒れたら立ち上がって、また歩き続けることが大切なのです。
再び歩き出せるかが、目標達成の分かれ道。
➣ 自分の仕事に意味を与えることで、苦しい状況でも続けることができる
その仕事は何故やらなければならないか、達成しなければならないか、を
その人自身の理由を見つけられれば、
どんなに辛く苦しい状況でも続けられ乗り越えられる力になる。
「 生きるべき “ 何故 ” を知っている者は、ほとんど全ての “ いかに ” に耐える 」
・・・ ニーチェ(哲学者)
➣ 希望には人を生かす力も、人を殺す力もある
・・・ ヴィクター・フランクル(心理学者)
希望と呼ぶものがある間は、その人の生きる力、その人を活かす力になる。
希望の喪失は、そのまま生きる力の喪失でもある。
心の支えがあれば、どんなつらい状況でも耐え抜くことができる。
希望には叶うものと叶わないものがあるが、
大切なのは希望を持ち続けること。
➣ 内部に潜む可能性を信じる
・・・ カール・ロジャース(心理学者)
一人ひとりの内部には、目に見えなくても、
その人が成熟に向かって前進する力と可能性が、必ず存在する。
その存在する可能性は、
適切な心理的風土を与えられる時、
現実性へ一歩、踏み出すことができる。
➣ 一人格者として生きるために
文明の利器は、たしかに「便利」、「安楽」、「スピード」をもたらした。
が、その反面、人間から「待つこと」、「耐えること」、「静かに考えること」といった習性を奪ってしまったように思える。
あなたは、何かにぶつかった時に、反動的に行動し、それから感じ、そして考えるという順序で生きてきたのか。
それともその逆の順序だったのか。
まず考えること、次に感じる余裕を持ち、その後に行動するという順序こそが「一人格者」としての生き方なのです。
人間が、人格者になっていくということです。
→ 技術者も同じこと。
考えるということは、自分と対話すること。
自分自身に語りかけ、次の行動を決めるということ。
生きること、それは考え抜くことである
・・・ 三瓶